森から「山武杉(サンブスギ)」へ

現代人を取り巻く「流通」って何だろうと、最近つくづく感じることが多い。そして、その疑問は日に日に増していく。

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なぜ、生産者から消費者は遠くなってしまったのだろう。

食だけではない。

住だってそうだ。

わたしたちにとって悪い事ではなくて、確実に進化しているものの、何かが違う。違和感を感じるのは、どこのだれともわからないモノたちに日々囲まれているからだろうか。

毎日、歩く、床の木はどこからやってきたの?

温かさを、木のぬくもりを、木の命を感じることがあるか?

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無理もない。今流通しているほとんどの床材は合板にシートを貼った死んだ木だ。家の内部を作る柱だって天然乾燥ではなく短期間で高温で人口乾燥させた細胞の死んでしまった木々たちである。

もし、自分の家を建てて、毎日素足で触れるその床を無垢材にしたいとして、自分のために森に行き、木を切って、乾燥させ、挽いて、床材にしてくれる。そんな贅沢な世界が、すぐ身近にあることを知っているか。

まだそんな製材所との関係はもちろん存在しているわけで、こんなにそばにあったことに感動する。なんて豊かな体験なんだろう、と感じること自体が驚きだが、思えば、それだけ森と遠いところにいたのだ。

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生まれた時にはもう、遠いところにいた。

小さい頃、森の中に住む動物たちの絵本を読むのが大好きだった理由は今でもわからないが、それだけ未知なる不思議な世界だったのだろう。

なぜ、こんなにも豊かな暮らしの情報が受けてに伝わらないのか。

「流通」という巨大なしくみが、生活の楽しみを薄めてしまった。

「山武杉(サンブスギ)」というブランドで建材商品として流通する前からその木は名無しの森の一本であり、そこに存在感をもって何十年も何百年も森の中で生きて暮らして来た。寓話に出てくるような擬人化された生き物たちは、創造性をどこまでもどこまでも拡げてくれた。幼いころは今以上に豊かだったのではないかと感じる。

今、その豊かさを取り戻している。

 

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